「YOKOHAMA宣言2025」発表 – 日本再生医療学会が未来の医療をリードする
投稿日:2025年3月27日
更新日:2025年3月27日
更新日:2025年3月27日
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2025年3月19日、日本再生医療学会(JSRM)から「YOKOHAMA宣言2025」が発表されました。
この宣言は、再生医療の発展と社会実装を推進するための戦略的ビジョンを示したもので、日本が世界をリードする分野としての立場を強化することを目的としています。
日本の再生医療が世界をリードする
日本再生医療学会は2001年の設立以来、6,000名の研究者が集まり、iPS細胞技術をはじめとする再生医療の発展に貢献してきました。
この結果、世界中でもiPS細胞由来製品の臨床試験数が急増し、多くの海外企業も日本の戦略を追っています。
新たな治療法「細胞外小細胞(EVs)」への挑戦
再生医療の新たな領域として、エクソームを含む**「細胞外小細胞(EVs)」を活用した治療法**が注目されています。
日本再生医療学会は、世界初となる「EVsの臨床応用に関するガイダンス」を策定し、この分野においても国際的な基準をリードする立場を確立しつつあります。
社会実装に向けた課題と対策
再生医療の普及には、薬事承認の手続きや均一な質であること、細胞の安定的な培養技術の確立といった課題があります。これらを克服するために、日本再生医療学会は以下の戦略を打ち出しています。
【YOKOHAMA宣言2025の主な行動目標】
- 患者・市民との対話強化―再生医療の現状とリスクを正しく理解してもらうための情報提供
- 治療へのアクセス拡大– 患者が正しい情報をもとに治療を選択できる環境を整備
- 海外の発信強化– 国内再生医療技術と研究成果を国際社会へ発信
- 安全性確保法(安確法)の見直しと政策見直し– 最新の科学的知見をベースに法規制をアップデート
- データドリブンな評価手法の確立– 臨床試験の透明性向上と標準プロトコルの策定
- 持続可能な医療提供体制の構築– コスト負担の最適化を含む新しい医療モデルの検討
- 臨床試験支援の強化– 日本が再生医療の最前線を維持するための研究サポート体制の
- 新規医療技術の国際基準– 倫理・規制面での国際コンセンサスを主導
再生医療の未来へ向けて
日本再生医療学会は、日本再生医療学会は今後も、透明性の確保、患者保護、そして科学的整合性を担保するための実践的な指針の策定に取り組んでいくとのことで、「YOKOHAMA宣言2025」は、日本が再生医療分野で世界をリードし続けるための重要なステップです。
私ども再生医療Searchも、再生医療を広く正しく患者さまへ広げるために、今後も発信を行なってまいります。